安全に対する考え
安全への取り組みについて
CSD認証を取得
当社は2014年4月に自社で製造販売をするスライド式自動ドア開閉装置について「スライド式自動ドア開閉装置の設計・開発プロセス及びスライド式自動ドアの施工・保守・メンテナンスサービスの設計・開発プロセス」のCSD(Child Safety through Design)認証を自動ドア業界で初めて取得しました。
CSD認証とは
安全基準や規格・規制だけでは解決できない事故に対して、キッズデザインガイドラインを導入し、定められたキッズデザインプロセスを遵守して安全性を高めていることをNPO法人キッズデザイン協議会が認証するものです。
キッズデザイン賞
当社は自動ドアを利用されるすべての方々がより安全に利用できるように、様々な取り組みをしています。
特に小さなお子さんがより安全に自動ドアを利用していただくために、「キッズデザイン」をコンセプトに商品開発を行っています。
NPO法人キッズデザイン協議会が毎年開催する「キッズデザイン賞」において数々の受賞をいただいております。
キッズデザイン賞とは
「子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン」「創造性と未来を拓くデザイン」そして「子どもたちを産み育てやすいデザイン」というキッズデザインの理念を実現し、普及するためにNPO法人キッズデザイン協議会が主催する顕彰制度です。
第1回キッズデザイン賞受賞作品(2007年度)
フラットレールPRO
開発の考え方
自動ドアは通行する全ての人が対象です。自動ドアによる事故の一因として、レールの溝に躓いての転倒があり、このレールの溝が無くなれば、安心して通行できるという思いが製品開発のきっかけでした。
バリアフリーの観点からもレールの溝幅を最小限にし、耐久性を備えた製品にすることに重点を置いた設計になっています。
仕様
自動ドアの下部レール専用カバーの取付により、レールの溝幅を最小限の5mmにでき、さらにレール表面はフラット構造になります。ドアの振れをなくすステンレス製の振れ止めの設置により機密性の向上も得られます。
第2回キッズデザイン賞受賞作品(2008年度)
①チャイルドガードドア
開発の考え方
建物から子供が飛び出し、車などにぶつかって怪我をする事例が報告されています。この事故を自動ドアで防げないかとの考えから、タッチスイッチの特徴と自動ドアの利便性を生かして子供の急な飛び出しを出来るだけ防ぐことをコンセプトに開発しました。
仕様
通常の自動ドアは、センサの感知によりドアを開閉させるが、発信機が近づくとセンサは無効になります。センサが無効中は、子供の手が届かない位置に取り付けたタッチスイッチでドアを開閉できます。
第2回キッズデザイン賞受賞作品(2008年度)
②スローダウンドア
開発の考え方
子供が出来るだけドアに挟まれないように、仮に挟まれても出来るだけ怪我をしないようにする為には、自動ドアの速度を自動調整する必要がありました。
従来自動ドアの開閉速度は設定変更できますが、設定した速度で固定されていました。これを外部信号(発信機)によって可変できるようにしました。
仕様
外部信号によって開閉速度を自動的に切り替えられるのが特徴で、速度を可変するシステムを内蔵した自動ドア装置と、外部から信号を送る為の発信機(リストバンド等)と自動ドア本体に内蔵された受信機を必要とします。
第3回キッズデザイン賞受賞作品(2009年度)
ビームプロテクトフェンス
開発の考え方
自動ドア周辺での子どもの行動パターンを観察した結果、動くドアに興味を示しドアを触ろうとしたり、ガラスに張り付いて外を眺めるといった行動が多く見られました。
そのような行動が原因で起こる自動ドアの戸袋側での事故や開口部での挟まれ事故を無くし、例えドアに挟まれても大きな事故にならない事を目的に開発しました。
仕様
速度切替 :高速 低速2段切替 (個別に速度設定が可能)
音声 :オリジナルメッセージ可能
ビーム数 :79本又は159本 ビーム間距離 ~3m (5m仕様はビーム数が最大94本となります。)
第4回キッズデザイン賞受賞作品(2010年度)
ハイブリッド引戸クローザ
開発の考え方
クローザに自動ドア+αの安全性と省エネ性を合わせました。ダイレクトドライブモータの採用で挟み込みの衝撃がモータに直接伝わり、風船が潰れないような挟み込み検出の感度設定が可能になりました。
又手動時に早くドアを開けると自動でブレーキが掛かります。停電時でも軽くドアの開閉が出来、子どもでも無理なく開閉が可能です。
仕様
駆動部:ダイレクトドライブモータ駆動・挟み込み検出機能標準装備
電源:AC100V 適応ドア重量:50kg以下
オプション:挟まれ防止センサ:自動ドア用センサ全て対応可能 自動ドア切替
第5回キッズデザイン賞受賞作品(2011年度)
①ブレイクアウトドアシステム (緊急時開放システム)
賞名
最優秀賞(経済産業大臣賞)ユニバーサルセーフティ部門
開発の考え方
横にスライドする自動ドアにスイングオープン機能を追加しました。
スイングオープン機能をつかさどる機構をスライド時に干渉することなく組み込むのに工夫を凝らしました。また子どもの力でも容易にスイングさせることができる機構にしました。
仕様
ブレイク機能付自動ドア 適用ドア質量:40kg 適用ドア面積:max2.2m2 適用ドア幅:650~1000mm 対応縦横比率:max.3:1 仕様電源:AC100V5A
②「可動式機械に潜む子どもの危険と 安全対策に関する調査研究」
企業名/団体名
日本自動ドア株式会社/安藤建設株式会社/株式会社ジャクエツ/森ビル株式会社
開発の考え方
センサにより制御される機械は、私たちの身近に数多く存在しており、その中で最も設置数が多い自動ドアの現地調査を行い、危険性のある仕様や設置環境を調査分類し、設置環境に応じた最適な安全対策につい研究しました。
調査結果は保護者にもわかりやすい小冊子を作成してホームページ等に掲載しました。
第6回キッズデザイン賞受賞作品(2012年度)
①停電時自動ドア低速運転システム
開発の考え方
災害が起きたときに自動ドアは脱出口となる。しかし電源が遮断されると自動ドアは動作を停止し、脱出の妨げになってしまいます。そこで、バッテリー機能を持たせました。
また、視界の悪い中で通常速度の動作は危険だと思い、速度を減速する機能を持たせました。災害時に安全な自動ドアからの脱出を考えこの商品を開発しました。
②公衆衛生自動ドアシステム
開発の考え方
手動ドアではドアノブ等に触れるため衛生面に不安があるとの声があり、自動ドアでの接触感染の予防、衛生対策を検討していました。感染症などの心配を無くすことを考えこの商品を開発しました。
仕様
・非接触スイッチの為、手を触れずに開閉します。
・自動ドアとアルコール消毒器等との連動が可能です。
トイレでの仕様例
・非接触スイッチに手を近づけると自動ドアが開いて入室できる
・手をアルコール消毒器で消毒し、非接触スイッチに手を近づけると自動ドアが開いて退出可能。
・消毒器を使用せず、ドアの前に立った場合「手の消毒を行って下さい」と音声で案内
・消毒器を使用頂いた後に「アルコールを手にもみこんでください」と音声で案内
・小さなお子様等、退出の仕方がわからない利用者が入った場合、内部センサにてドア近くでの滞在時間のカウントを行い、一定時間経過するとドアが開放する(閉じ込め防止機能)
第7回キッズデザイン賞受賞作品(2013年度)
チャイルドウォチングドア
開発の考え方
省エネの為にはドアは「早く閉めたい」、一方子供の安全の為にはドアは「ゆっくり閉めたい」、この二つの矛盾をいかに解消させるかにポイントをおいて考えました。
大人と子供を判別することにより自動ドアの速度や開放時間を最適に制御し普段はエコな自動ドア、子どもには安全な自動ドアを提供するために開発した製品です。
仕様
・大人と子供を判断し、自動ドアの閉鎖速度を自動制御(減速閉鎖)
・子供が通過時、ドアの開放時間を自動延長
・通行者の歩く方向を判別する事により空調ロスを約20%カット
第8回キッズデザイン賞受賞作品(2014年度)
引戸用チャイルドロック
開発の考え方
保育園や幼稚園等に設置する引戸において、施主様やご利用者から自動ドアだけでなく、手動の引戸やクローザー装置でも子どもが1人で外に出てしまう事を防止できないかと多くのお声を頂戴しました。
その問題を解決するべく、今までありそうで無かった手動引戸や引戸クローザーでの通行制限装置を開発致しました。
仕様
・手動引戸、引戸クローザーでの通行制限装置 ・リモコン等で遠隔操作でのロックの解除や、「朝は自由に出入りしたい」等の時間帯でのロック制御に対応(オプション)
第9回キッズデザイン賞受賞作品(2015年度)
お知らせ機能付きチャイルドロック
開発の考え方
保育園などで電気ロックを使うと朝と夕方の送り迎えの時に、毎回ロックを解錠するのは不便なので、時間帯により電気ロックを解錠している場合でも、子どもだけで通った場合に音声や光でお知らせをする事で確認が行えれば良いのではないかと考えて開発しました。
仕様
・手動引戸、引戸クローザーでの通行制限装置 ・時間帯でのロック制御に対応(オプション) ・お知らせ出力 1出力 警報出力 1出力 ・音声ユニット、回転灯等対応(オプション)
第10回キッズデザイン賞受賞作品(2016年度)
子ども目線ステッカー
開発の考え方
1枚の注意ステッカーで目線の高さと距離により表示が切り替わります。子どもには子ども向けの注意表示が、大人には大人のための文字入り注意表示が表示されるので、子どもによりわかりやすい注意喚起が可能です。
仕様
150×100×1mm、10g・ 片面表示 ・シール加工(室内専用)
第11回キッズデザイン賞受賞作品(2017年度)
マテニティーボックス
開発の考え方
当社ではこれから出産や育児を控えている社員を対象に出産や育児に必要なマタニティー用品やベビー用品を詰め合わせた特製のマタ二ティーボックスを贈呈しています。マタニティーボックスの内容は定型的なものではなく、事前に対象となる社員からヒアリングを実施することで、本人の要望に沿ったオリジナリティー溢れるギフトを贈呈しています。
第12回キッズデザイン東京都知事賞受賞作品(2018年度)
自動ドア装置「FJ3」(愛称:フジサン)
開発の考え方
主な特長として CAN 通信により自動ドア(制御部)とセンサ部が相互に接続されているので常時監視し、センサ故障による人の挟まれなどを防止する機能が搭載されています。自動ドア付近で子どもが立ち止まったり、遊んだりするケースが想定されます。FJ3 では自動ドアの安全性を高めたことにより事故発生を防止し、より安全に自動ドアをご利用いただけることを開発コンセプトとしています。
仕様
・自動ドアの作動毎に動作診断を実施します。
・自動ドアの危機の異常時はセンサのLED点滅表示でお知らせします。
・万が一自動ドア機器にトラブルが発生した場合は安全な方向に機能が働きます。
第13回キッズデザイン賞受賞作品(2019年度)
レーザーセンサプロテクトシステム
開発の考え方
レーザーセンサプロテクトシステムは第3回受賞のビームプロテクトフェンスを進化したドア周辺の安全制御システムになります。レーザーで光の壁を形成し、確実に子どもの検知を行います。検知によるドアの減速動作への切替や距離に応じて注意エリア、危険エリアと分ける事で保護者または利用者へ音声等を通じて知らせる事が出来ます。
仕様
・1台設置で最大9.9m×9.9mの光の壁を形成します。(センサ機種による)
・スローダウンドア機能により開閉速度の制限、停止が可能です。
・二つの検知エリアを設定でき、距離に応じて危険エリア、注意エリアを分ける事で音声等を通じて知らせる事が出来ます。